株式会社新橋大好き

昭和の本の思い出

1,2のアッホ!!

こんにちは! 株式会社新橋大好きの鈴木です。新橋で昭和ブックカフェを経営しています。「昭和の本の思い出」

第六弾はコンタロウ氏の「1,2のアッホ!!」です。単行本表紙にいまバカうけの笑劇の冗談漫画!と記載されているとおりパロディたっぷりの漫画でした。

主人公はカントクです。老師とも呼ばれていました。終戦後もジャングルで暮らした元日本兵というのが少年ジャンプの赤塚賞を受賞した「父帰る!!」での設定でしたが、「1,2のアッホ!!」では部員が吉岡少年1名しかいない野球部の監督というキャラに変わりました。お粥が大好物で吉岡がつくっていました。野球部なのに野球は滅多にせず、バットやグラブを持つと異常気象現象が起きるというギャグもありました。

この漫画の最大の魅力は実在人物をパロッたキャラクターとその名前です。プロレスラーのパロが多く鉄の爪に対抗してカントク鉄の心臓というキャラで闘います。入れ歯ブーメランという物理学では説明できない必殺技で鉄の爪は翻弄され敗退します。彼の妻である女子プロレスラーのオージリーヒップバーンも登場し大爆笑でした。コンタロウ氏はプロレスの造詣が深くその関係の著作も多いようです。

他のプロレスラーや大相撲力士のパロも登場し初代貴ノ花のパロである美男子力士高嶺の花(笑い)も登場します。それが実は・・・。

シリーズ中盤から野球部カントクらしく(笑い)プロ野球関係のパロが増えました。最高傑作パロの「陽 打治」は音と漢字で誰のパロかは直ぐにわかります。顔やポーズでも一目瞭然。王選手がベーブルースのホームラン記録を抜く時や世界記録達成する際の世相をパロった陽打治の苦悩ギャグは本当に笑えました。師匠の荒顔、監督の流し目、同僚の腹夲、など絵もネーミングも笑えました。

陽は悩みをカントクに指摘され心の迷いを振り切るため老師を訪ねます。カントクが陽打治の心の師と持ち上げられると荒顔は、師は私一人と嫉妬します。またビーンボール恐怖症となった陽にビーン●●●で対抗せよとカントクは無茶苦茶なアドバイスをし、陽は自信を取り戻しホームランを打ちます(笑い)

流し目監督が一時的に現役復帰したという仮想場面での現役選手の狼狽ぶりにも笑えました。実際に長嶋監督が現役復帰した場合に起こりそうなことが指摘されていたからです。コンタロウ氏は本当に天才と思いました。

コンタロウ氏は自分自身も苦悩する漫画家キンタロウとして登場させます。実際にパロディのアイデアを考えるのは苦悩だったのでしょう。ウィキペディアによると氏は2020年から「帰ってきた1,2のアッホ!!」を配信したようです。氏のもう一つの代表作「いっしょけんめいハジメくん」も大好きでした。新入商社マンが成長する話でした。